「ドンキーコング」から3DSまで――
アメリカ人ジャーナリストが見た任天堂とマリオのすべて!
僕はマリオの「身の上話」がゲームの歴史そのものだと気づいた。そう、確かにそれは、任天堂とマリオを生み出した人々――ゲームデザイナーの宮本茂、億万長者の山内溥、ニンテンドー・オブ・アメリカを支えながらも過小評価された山内の娘婿、荒川實など――の歴史だ。しかしその核心には、Qレイティング(視聴好感度)においてあのミッキーマウスに勝るとも劣らない、ある架空の男の一代記がある。ブルックリン育ちで小太りのイタリア人配管工。負け続けの人生でも不思議はなかった男。3つの大陸にルーツを持つ男(アジアで生まれ、米国に根づき、名前はヨーロッパ人だ)。つかみどころのないキャラクター。なのに今や世界中で愛されている男。僕らの分身で、しかも僕らより強く、けれど時には弱いヒーロー。その男こそ、スーパーマリオだ。――本書より
目次
マリオのインサイド・ストーリー
1(マリオの産声―ニンテンドー・オブ・アメリカの誕生/ マリオの創造主―宮本茂と「ドンキーコング」/ マリオの喧嘩―対ユニバーサル訴訟/ マリオの旅立ち―1983年のビデオゲーム大恐慌)
2(マリオの島―日本とファミコン/ マリオの陽光―「スーパーマリオブラザーズ」とNES/ マリオの爆弾―「ザ・ロスト・レベルズ」/ マリオのスマッシュヒット―「スーパーマリオブラザーズ3」/ マリオの3兄弟―NESとゲームボーイ/ マリオのライバル―セガを救ったハリネズミ)
3(マリオの対決―ソニックVS.マリオ/ マリオの銀河―スピンオフの嵐/ マリオのクレヨン―「マリオペイント」/ マリオのアドバンス―ソニーとの短い蜜月/ マリオのカート(リッジ)―バーチャルボーイと3Dの夜明け)
4(マリオの世界―NINTENDO64/ マリオの通信キット―64DD/ マリオの大乱闘―ゲームキューブ/ マリオのタイムマシン―ゲームボーイアドバンス/ マリオのサーガ―光と影)
5(マリオの革命―ニンテンドーDS/ マリオのプリンセス―Wii/ マリオの伝説―任天堂の未来)
ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力
ジェフ・ライアン (著) 林田 陽子 (翻訳)
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美しいカラーイラストがたっぷり入った量子物理学の読み物。「量子の不思議な世界」を堪能できる。二重スリットの実験から話が始まり、量子の奇妙な性質をじっくりと見ていく。量子力学の解釈問題にも立ち入る。量子力学の伝統的な解釈であるコペンハーゲン解釈はどうやら全盛期を過ぎたものの、そのほかの解釈もどれも驚愕するほど常識はずれなものであることが明らかにされる。
量子力学の基礎は今も進歩を続けていて、デコヒーレンスのような新しい概念が登場し、それが実験でも確認されている。いわゆる「シュレディンガーの猫」のパラドックスはこうした新しい概念によって、少なくとも部分的には解けたとされる。量子物理学の応用として、量子暗号、量子コンピューター、量子テレポーテーションといった新しい話題にふれている。
世界的な物理学者のザイリンガーなどが書いた楽しいコラムがたくさん入っていて、読む人を飽きさせない。いろいろな原子の中での電子の存在確率のイラストなど、ほかの本には見られない美しさで描かれている。
見て楽しむ量子物理学の世界
著者 ジム・アル・カリーリ (著) 林田 陽子 (訳)
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図形の錯視のように一見すると生物学的な現象に思えるものも、実は文化によって異なり、文化の影響を受けた心の働きに由来します。こうした無意識のうちに働く力をよく知ることで、その力を利用したり、逆に克服したりして、私たちは自らの健康、知恵、幸福を最大限に高めることができます。
以下は本書の例。
・私たちは色に影響される。乱暴な酔っ払いをピンク色の待機房に入れると、たちまち静かになる。ピンク色を見つめると、人は一時的に力を出せなくなる。・青い光は人の気持ちを落ち着かせる。奈良県警察が犯罪多発地点に青い光の照明を設置すると、それだけで犯罪率が低下した。
・私たちは他人の目を気にする。人の目を描いた絵画を壁にかけただけで、無人販売のコーヒーにお金を払う人の割合が高くなった。
・ぐずついた天気は、投資家の判断を慎重にさせる。逆に晴天の日は、投資家の判断が相対的に大胆になる。金融の専門家が世界の26の株式市場を調査したところ、晴天の日の方が株価が良かった。
・私たちの記憶は場所と結びついている。知恵のある教師は、本番の試験会場とできるだけよく似た状況で、学生に試験勉強をさせる。
・胆のう手術を受けた患者の回復状況を調査したところ、「樹木が見える病室」の患者は、「レンガ壁に面した病室」の患者よりも平均して数日早く退院できた。自然の風景を見ていた患者は、壁を見ていた患者よりも幸福度が4倍も高かった。
心理学が教える人生のヒント
著者 アダム・オルター (著)林田 陽子 (訳)
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